刑事事件のよもやま

2013年2月16日 土曜日

優しき被疑者(2)

 人が優しいかそうでないのか、その評価は難しいものです。

 優しいかどうか、人を評価するには、通りすがりの人(他人)に対して、どれだけ優しくなれるかを見ておかないと、なかなか、正しい評価は出来ないのではないでしょうか。

 自分のイエスマンや身内、メリットある相手には目配りするが、自分に意見してくる相手は人に非ず。大なり小なりそのような傾向を有する人はいくらでもいます。真実優しい人はどちらなのでしょう?なかなか微妙な問題ですね。

 よく、愛という言葉を使います。恋人同士の愛、家族愛、愛国者、などなど。この枠を、どこまで広げられるのか?自分たちの利便性とのバランスです。

 隣の家と譲り合って寛容に付き合っていけるのか(生活音とか、落ち葉問題とか)?隣の中学校と友好を深めるのか、殴り込みに行くのか?国家間同志の争いは是か非か?では、人間の枠?動物の枠?生物の枠?とその枠をどう広げられるか、それが優しさの判断の大きな基準だと思います(もちろん、現状、動物レベルで枠を設定する人はまずいないと思いますが)。

 そして、親は、目の前の優しい子を見て、「この子はいい子、悪いことをするはずがない」→「悪いのは被害者や友達」・・・「悪い被害者や友達のせいでこの子が責められている」という思考回路を組んでしまうのです。こうなると、なかなか躾のきっかけは掴めなくなってしまいます。子への愛情が、却って子の成長のきっかけを失わしめるという残念な結果を招いてしまっています。

投稿者 河原誠法律事務所


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