◇弁護士 河原 誠の解決事件簿コラム

2013年4月11日 木曜日

170円の菓子窃盗と虐待、養護施設の在籍可能年齢

 非行当時中3の少年の事件

 事件は、170円のスナック菓子の窃盗。

 立件されなかったものの、その被害コンビニから、何度もスナック菓子や弁当を窃取していました。

 家裁送致され、家裁の調査で浮かんできたのは、義父による虐待でした。母は鬱病で対応できないまま(それでも頑張っていらっしゃったが)。7~8歳のころから、15歳の非行時までずっとです。暴力で少年を従わせ、あからさまに、少年と実子(少年から見て父違いの弟)とで差別をし、食事も実子にしか作らないなど、ハードな生活を少年は強いられてきていました。

 少年は、小2のころから、義父に対する緊張の余り、自宅で睡眠できず、学校で睡眠をとるようになりました。義父と別居している非行当時でも、自宅リビングに入ろうとしても身体が硬直して入られない。などなど心の傷は大きいものがありました。
 母も見かねて離婚はしたものの、少年の弟(少年から見て父違いの弟)を引き取っている関係から、その義父も月に何度かは少年宅に来訪します。義父来訪時には少年は家を出て1日2日帰られないため、空腹に耐えかね本件に及んだという案件でした。

 家裁も、このままではいけないと、弁護士会に付添人選任要請があり、私が引き受けることになりました。本人の希望と家裁の調査官が途をつけてくれていたこともあり、児童相談所と談判の結果、養護施設入所を確約して貰い、受け入れ態勢を整えた上で審判に望み、無事、養護施設送致となりました。

 しかし、養護施設に居られるのは原則中学校卒業までです。11月末の審判からはあと4か月だけです。例外的に高校に入学すれば高校卒業まで面倒を見て貰えます。少年は小学校時代から学校では殆ど居眠りをしていましたが・・・。

・・・翌年4月。見事高校の入学式を迎えたと連絡がありました。

投稿者 河原 誠


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