◇特定法律問題

2014年1月 5日 日曜日

改正DV法の施行

 平成26年1月3日、改正「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律(DV防止法)」が、施行されました。この改正で、今まで婚姻関係にある男女間の暴力等しか対象でなかった同法の対象が、「同居する恋人間の暴力」まで拡大されました。
 ただ、今回施行される改正DV法でも、同棲カップル間の暴力に対象は限られています。「同居」を要件としたのは、「交際という概念は定義が不明確」などの理由で対象外となったようです。

 確かに、法律の要件は多義的にならないように規定しなければならないのですが、三鷹の事件などは適用範囲外になってしまいます。もう少し踏み込んだ規制を立法して欲しいところです。

投稿者 河原 誠 | 記事URL

2013年12月29日 日曜日

破産と手持ち財産(その1)

 破産といっても、全財産を根こそぎ取り上げられるわけではありません。

 生活必需品や当座の生活費(現金・貯金)や、生命保険(解約返戻金があっても)なども、一定程度は、そのまま保有できます。また、親族等が(経済的に)協力してくれれば持ち家にそのまま住み続けることも出来る場合もあります。

 一定程度財産を持っている方と、生活ギリギリ(からそれ以下)の方とで、申立時に用意すべき資金とその後の手続が大きく違いますが、上記の財産を残せるということには、変わりありません。

 簡単に申しますと、一定の財産ある方の場合には、その財産を換金して債権者に配当する手間をかけなければなりませんが、そうでない方の場合には、その必要はありません。

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2013年12月27日 金曜日

無理な罪名(その4 オチ)

 頑張って、強盗致傷を窃盗にランクダウンさせたと喜んで、ブログを書いてきました。ところが、見事にオチがつきました。以降は、殆どグチです。

 被告人が執行猶予の判決をもらうと、その場で法律上は釈放なのですが、現実には拘置所に荷物があります。そこで、他の同時に裁判を受けている被告人と一緒に拘置所に帰ります。そして、内部で預かった荷物のへっきゃくの手続・書類作成などを経て数時間後に釈放されます。

 本件の被告人は、釈放されても生活費がないので、生きていけません。私は、この人が役所に生活保護、更生保護の手続をとるための当座の資金をプレゼントするので、拘置所を出たら事務所に来るよう言って、お昼のお弁当2人分を買って待っていました。・・・が、来ませんでした。

 大丈夫かなと思っていましたら、最低なオチが付いていました。

 なんと、判決から2週間くらい経って、見ず知らずの弁護士から連絡があり、その弁護士が当番弁護士で出動した案件がこの人の案件だったので、私の担当したときの刑事記録を見せて欲しいというものでした。そう、執行猶予がついて釈放されて2週間で同種犯罪を犯しているのです。
 今度は、しっかり窃盗で追いかけられた際に抵抗して、相手に怪我をさせて強盗致傷ど真ん中。国選弁護というチープな案件でも一所懸命にやったのにと、少々凹んでしまいました。

 今回は、残念な結果に終わりましたが、立派に更生する人もいますし、今後も頑張っていこうと思います。

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2013年11月12日 火曜日

全弁協の保釈保証書発行事業

弁護士会の協同組合の連合会が、保釈保証金の立て替えと同じ機能のある制度をこの夏に発足させています。大阪では8月に案内がありました。

この制度は、保釈金を納入する代わりに被告人が逃走したりした場合には、必ず裁判所が決めていた保釈保証金を支払いますという念書?みたいなものを裁判所に提出して、保釈保証金を払ったこととして貰う制度です。裁判所が認めた主体が保釈保証書を裁判所に提出することによって、財産の乏しい被告人でも、保釈のメリットを享受することが出来る様になります。

 ただ、自腹を切っていない被告人にとって、逃亡等への抑止力が低下してしまうことは間違いなく、新たな火種にならないか心配も残ります。

投稿者 河原 誠 | 記事URL

2013年11月 7日 木曜日

無事不起訴に。

 10月半ばより、3週間ほど、連日の接見その他の対応に走り回っていた案件について、検察は依頼者を釈放しました。とりあえず、良かったです。

 なんとか、起訴期限寸前に、相場より高額の示談が成立しましたので、それが効いたのだろうと思います。

 ただ、釈放理由は、「勾留の理由なし」というものです。今後、起訴しないということは検察は絶対にいってくれません。依頼者は、時効成立まで起訴されるのかどうか不安なままで過ごさなければいけません。これはこれで、酷な話です。制度上、何とかならないのか悩ましい問題です。

 少しだけなされた報道では、「不起訴」と表現されていたのは、ありがたいことです。検察も、蒸し返しはしづらくなるでしょうから。

 案件的には、不起訴は妥当だと思いますし、公判請求されたら、色々争うべきところがありました。
 なにはともあれ、良かったです。

投稿者 河原 誠 | 記事URL


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