◆刑事事件

2022年2月28日 月曜日

時価ってなんだろう?

 本日、国選刑事事件の判決がありました。追起訴3件(一通の起訴状に複数の犯罪の起訴がされていたりするので、事件数は8件。
 そのうちの窃盗の部分で、とあるブツの被害額として、時価40万円として起訴されました。

 検察側は、定価70万円のブツについて、40万円の時価として半額強の時価設定です。しかし、ネットで調べるとそのブツは40万円~50万円(新品)で売却されています。そうなると、現実問題としては、ほぼ新品を購入できる額が被害額として起訴されていることになります。
 弁護人としては、定価が70万円だとしても、新品の実勢価格が40万円~50万円であれば、被害ブツは中古なのだからもっと被害額は低いはずだと争い、破産事件の時に世話になる引取業者さんにお願いをして、購入見積書を作成してもらいました。その結果、20万円なら引き取るというものでした。

 この見積書を証拠として提出しましたところ、判決ではブツの被害額は20万円と認定されました。これが量刑に影響したかどうかは分かりません(国選弁護報酬には影響しません)が、少しでも被告人の利益になる活動はやらなければなりません。

 時価って、その財産を換金した時の評価額だというのが今回の判決の結論でした。しかし、その財産を再度入手するために必要な金額となると、話は変わってきます。何気なく使っている言葉ですが、法廷では結構詰めて考えないといけないのです。

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2022年2月16日 水曜日

国選弁護

 年に数回の国選弁護の担当。昨年10月に受任した国選弁護は、追起訴追起訴で、起訴状合計4通、事件名は、覚醒剤取締法違反×2、建造物侵入×1、窃盗×2、道路交通法違反×2と7件(もちろん被告人1人で)。でも、弁護料は1件とそんなに変わらないんだよな。 
 とうとう、次の国選が廻ってきて、併行して国選弁護をこなしていかなければならなくなった。

 私が担当した被告人が改心して、再犯に陥りませんように。

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2015年4月20日 月曜日

死刑確定判決の根拠に疑義が・・。

あの和歌山カレー事件の鑑定に疑義が呈されているようです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150418-00010005-videonewsv-soci

この記事の主張の「民主の科学化、科学の民主化」が何を言いたいのかは、私にはよく解りません。



ただ、この記事が紹介している『京都大学大学院の河合潤教授による中井鑑定の検証』の結果が、そのとおりなら、誤判の可能性も出てきます。この記事では、下記のとおり問題点が記されています。

・・・・・以下引用・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
林家のヒ素よりも紙コップに付着していたヒ素の方が、3倍から7倍も純度が高いものだったことから、林家にあったヒ素を発見された紙コップを使ってカレーに投入するというストーリーがあり得なかったことを、中井鑑定は示していたのだった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・引用終わり・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今現在、死刑は執行されていませんが、執行されていればと思うと、怖いと思います。

科学鑑定といっても、科学が進歩すれば以前の鑑定の甘さ粗さが暴露されます。以前も当時のDNA鑑定の粗さから確定判決が覆された事があります。
http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/100/122911.html

『死刑』の恐ろしさを考えて頂きたいと思います。


・・・・以下引用(民主の科学か、科学の民主化についての筆者の説明)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 「民主の科学化」については一般の市民が科学的な思考をする習慣が身についていないことを、「科学の民主化」では科学者が科学的に正しいことだけに目が行くことで、民主主義にとって何が正しいかの視点が欠けていることが問題になっていることを学んだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・引用終わり・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

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2015年4月 7日 火曜日

告訴事件

 ここ数年、告訴の依頼が増えた。今まで数年に1件だったのに。

 経済が疲弊して、騙したり、踏み倒したり、追い出したり、人間関係がボロボロになっている人が多い。

 30年前、刑法勉強し始めた初心者の時、「最良の刑事政策とは最良の社会政策である」という言葉を教えられたが、正に、今実感している。

 はやく、景気が良くなりますように。

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2015年2月27日 金曜日

正義感は歪んでないか?

  平成27年1月、川崎市川崎区の多摩川河川敷で市立中学1年生の遺体が見つかった殺人・死体遺棄事件について、1週間ほど経った今、色々と学校や親を非難するコメントが上がっています。

 でも、まだ、被害者の中学生の周辺事情がよく解らないままです。非難するのは少々速すぎないかと思います。
 学校の先生が、1月一杯会えなかったとして、怪我の事実は知っていたのか、児相に繋いだのか、親は学校にどういう態度を取っていたのか?友達に相談しても、学校には相談していないのは学校を信頼していなかったのか?相談された友達はどう対応したのか?

 川崎という地域はどういう地域なのか?地域によっては小学校高学年から夜遊びをするのも普通という荒れた地域もあります。そういう地域では、1か月くらいの不登校は良くある話なのかも知れません。

 もっと情報が欲しいところです。容疑者の名前なんかより、よっぽど重要だと思っています。だって、容疑者が太郎であろうと次郎であろうと、事件に、そして、再発防止に関係ないと思いませんか?

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